症例紹介

CASES

ヘモグロビンA1Cが一年で9→5.2に下がった

症状
糖尿病

施術のポイント

57歳の男性の症例です

6年前から糖尿病と診断されており

血糖降下剤を服用中でした

運動が好きで体を動かす仕事をしています

アルコールは止めており

ただ炭水化物(白米)は大好きで

つい茶碗一杯はご飯を食べてしまうそうです

運動をしても茶碗一杯分の糖質は消化されにくいです

茶碗一杯の白米150gに対しての糖質は55.2gです

この55.2gの糖質を燃焼させるには

相当の運動が必要とされます

例えばマラソン2時間を行ってもまだ消費できないかもしれません

では食事の内容を変えないのに

なぜヘモグロビンA1cが減ったのでしょうか

血糖降下剤の量も種類も変えていません

この患者さんの場合、運動が好きだということで

当院では糖尿病の施術のほかに

家では実験的にGLUT4を行ってもらいました

具体的には高強度の運動直後に

セカンドミール法とは真逆のやり方、

つまり炭水化物から食事を摂ってもらいました

その結果、劇的な血糖値の改善が見られました

GLUT4は、たんぱく質の一種で

筋肉内に運動によって失われたグルコース(糖質の合成成分)を

速やかに吸収させることができます

本来なら炭水化物が体内に入ると膵臓のβ細胞から

インシュリンが分泌されますがGLUT4だと

インシュリンを介さずに直接細胞内にブドウ糖を

取り込んでくれます

ですからインシュリンを頼らずに

高強度の運動によって枯渇した筋肉内にダイレクトに

糖質を摂り込むことができるので血管外に

糖質が出るのを防いでくれます

しかもGLUT4たんぱくは

インシュリンの分泌を促進し

グルカゴンの分泌を抑制する働きもあります

この原理を利用して患者さんに実験をしてもらいました

実際には高強度のインターバルトレーニングを入れた

無酸素の耐乳酸トレーニングです

全身の主動作筋を中心とした40分間の筋トレ後、

すみやかに白米を150g食べて、その後タンパク質の摂取、

最後にプロテインを飲んでいただきました

今回プロテイン効果のGLP1は全く期待しておりません

しかもGLP1は今回の条件には

当てはまりません

GLP1は食時の30分前にホエイプロテインを摂取することです

今回の条件には全く当てはまりません

したがってGLP1の効果で血糖値が下がったとは

考えにくいと思います

高強度の運動によるホエイプロテイン摂取なので

筋腹の増大も期待できます

ということは筋肉の肥大も起こるので

より筋肉内にグリコーゲンを蓄積できる体制が整います

これを繰り返していると

筋肉内にグリコーゲンを大量に貯蔵でき

運動によって一気にグリコーゲンを吐き出す

ダメージを受けた筋原線維(アクチン、ミオチンフィラメント)に直ちに

炭水化物とたんぱく質を摂取する

さらに筋腹が増大するという

図式が成り立つと思いました

今回のGLUT4を利用した臨床論文を

私は見たことがありません

この逆にセカンドミール法での血糖値の効果や

食後の有酸素運動での血糖値の効果が当然とされている現在において

これは画期的な血糖値を下げる方法だと思います

他の糖尿病の患者さんでも

GLUT4を利用して実験をしていますが

皆さん、明らかにヘモグロビンA1Cが

確実に劇的に改善されています

もしGLUT4をうまく利用することで血糖値に対する効果が

劇的に変化するのであれば

糖尿病で苦労している人や無理な食事制限をしている人にとっては

明るい情報だと思います

これからもGLUT4を応用させた臨床実験をしていくつもりです

当院で行ったGLUT4の実験では

レジスタントスターチでの血糖値の実験や

GLP1での血糖値の実験

食後の有酸素運動での血糖値の実験

セカンドミールを利用しての血糖値の実験

可能性のある血糖値を下げる方法がいくつもありますが

このGLUT4の実験がダントツに血糖値を下げる効果がありました

私の想像ですがおそらくGLUT4は

EPOCともつながっており

EPOCとは運動後酸素消費の増大と言って

運動後もしばらくは糖質がエネルギーとして消費されることです

運動直後もまたその後の数時間後も

EPOCが血糖値降下の状態をキープしているのではないかと推測しています

炭水化物ファーストで摂取しているので

食後の血糖値がピークを迎えるのは

食後60分~90分の間です

この間の血糖値の数値が

明らかに低くなっています

糖尿病の患者さんの場合

120分後にも血糖値の上昇がみられますが

私の推測通りにGLUT4とEPOC効果により

食後の血糖値の上昇が抑えられていると解釈しています

ただこのGLUT4の実験の場合には

高強度の運動が必要なので

糖尿病の他にも基礎疾患として

心臓病や高血圧などの持病のために

ハードな運動を禁止されている人もいます

基礎疾患をお持ちの方でハードな運動が心配な人は

ご自分の身体にこのGLUT4を行っても

大丈夫かを主治医に確認してから

行ってください

できればリブレや血糖測定器を用いて

データを取って実験を行ってみてください

また血糖降下剤を服用している人の場合も

高強度の運動によって低血糖症を起こすことがあります

ご自分で血糖値の管理を常に行いながら

慎重に実験を行ってください

1人ひとり体の状態は違います

また糖尿病の程度も人によって違います

ご自分に合ったやり方、運動強度、

運動メニュー、運動時間などを考えながら

中長期的に行ってください

ヘモグロビンA1Cは

2カ月~3か月間の血糖値の平均値です

ですからGLUT4をはじめた日から

せめて2カ月は間を置いてから

ヘモグロビンA1Cを検査してください

一人でも多くの人が血糖降下剤を止めることができることを

望んでいます

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